2024/06/13   ギグワークス株式会社

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ボーナス不足が転職の引き金に? 社員の不満とその影響とは


あなたは賞与額に納得していますか?
今回は、株式会社マイナビが20-50代の正社員のうち、2024年4月に転職活動を行った人と、今後3カ月で転職活動を行う予定の人1,342人を対象に行った、「2024年夏ボーナスと転職に関する調査」を紹介します。
 

■賞与の不満が転職の原因に?

今回の調査によると、20代から50代の正社員の約2人に1人が「賞与が少ない」ことを理由に転職を経験しています。そのうち、20代では35.2%が「賞与が転職の最大の理由だった」と回答しています。この結果は、若い世代が特に賞与額に敏感であることを示しています。また、賞与以外の給与(月給)が低いことも転職理由として多く挙げられています。金銭的な不満が転職の大きな要因となっている現状は、企業にとって無視できない問題となるでしょう。
 


■夏の賞与への期待と現実のギャップ

今回の調査で、2024年の夏の賞与額は平均51.8万円と予想されていますが、理想の額は94.8万円と大きな差があります。さらに、62.2%の社員が「夏ボーナスに賃上げの機運を感じていない」と答えており、役職についていない人々が特にこの傾向を強く感じています。賞与に対する期待と現実のギャップは大きく、社員のモチベーションにも影響を与えかねません。
 

■賞与と評価の納得感が仕事の満足度に与える影響

前年の賞与額に対して半数以上が納得していないことが明らかになりました。さらに、賞与額に納得していない人は評価にも納得していない傾向があります。評価基準の不明瞭さやフィードバックの欠如がその原因として挙げられています。調査によると、評価に納得できれば仕事の満足度が高まると答えた人が55.7%に上り、納得感を高めることが重要であることが分かります。
 

■まとめ

今回の調査から、賞与と評価の納得感が社員の転職意欲や仕事の満足度に大きく影響することがわかりました。企業が社員の納得感を高めるためには、賞与金額の見直しだけでなく、評価基準の明確化やフィードバックの充実が求められます。社員のモチベーションを向上させ、企業へのエンゲージメントを高めるためには、賞与と評価の改善が不可欠となるでしょう。