2024/06/18   ギグワークス株式会社

業界ニュース

2024年4月の労働市場動向:最新データレポート


あなたは労働市場の現状や今後の動向に注目していますか?
今回は、ツナグ働き方研究所が毎月発表している、「労働市場データレポート」の2024年4月度レポートを紹介します。
 

■4月の有効求人倍率はどうだったのか?

今回の調査によると、2024年4月度の有効求人倍率は1.26倍となり、前月から0.02ポイント低下しました。3月度は16か月ぶりに上昇しましたが、4月度は再び減少に転じました。パートタイムの求人倍率は1.23倍で前年同月より0.09ポイント低下し、正社員の求人倍率も1.02倍で前年同月とほぼ変わりませんでした。全体として、求人市場はわずかながらも縮小傾向にあります。
 


■完全失業率の現状とは?

完全失業率は2.6%で、前月および前年同月と同水準を維持しました。年齢階級別に見ると、25-34歳および45-54歳の層で若干の改善が見られましたが、全体の失業者数は前年同月比で3万人増加し、193万人に達しています。この結果から、労働市場全体の回復はまだ不安定であることが伺えます。
 

■新規求人数の減少は続くのか?

新規求人数は前年同月比で-2.3%となり、8か月連続で減少しています。産業別に見ると、生活関連サービス業や医療、福祉、情報通信業では増加が見られましたが、製造業や教育、宿泊業、飲食サービス業では大幅な減少が続いています。このような状況は、特定の産業での求人減少が続いていることを示していると言えるでしょう。
 

■まとめ

今回の2024年4月度の労働市場のデータから見ると、求人倍率のわずかな低下と失業率の横ばいが続いています。新規求人数の減少傾向も8か月連続で続いており、特定の産業における求人減少が顕著です。これらのデータから、労働市場全体の回復にはまだ時間がかかることが示唆されます。今後も労働市場の動向に注目し、適切な対応策を講じることが重要となるでしょう。