2024/01/09   ギグワークス株式会社

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主婦・主夫の「年収の壁」に関する意識調査:利用意向とその背景


あなたは年収の壁をどう捉えていますか?
今回は、しゅふJOB総研(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス)が主婦・主夫層に行った「収入上限と年収の壁・支援強化パッケージ」をテーマにしたアンケート調査を紹介します。
 

■扶養枠を意識する人の割合は?

2023年の調査では、主婦・主夫層の約半数が収入上限を設定していることが分かりました。具体的には、年収103万円と回答した人が31.6%、年収130万円や月収88,000円、年収150万円を合わせると50.5%に上ります。これに対して、収入制限を設定していない人は36.4%でした。2024年に向けても、収入上限を設定する人の割合はほぼ変わらず、収入制限を設定しない人はわずかに増加しています。
 


■支援強化パッケージの利用意向は?

政府が打ち出した「年収の壁・支援強化パッケージ」について、利用して収入上限を超えても扶養枠内で働きたいと考える人は20.4%にのぼります。しかし、利用せずに収入上限に収めて働きたいと考える人も18.4%、扶養枠を外して働きたいと考える人は26.4%と、意見は分かれています。特に、制度の理解が不十分で答えられないという回答も11.6%あり、制度の複雑さが課題となっていることが伺えます。
 

■制度理解と今後の方向性

この調査結果から、主婦・主夫層の間で「年収の壁」に対する意識が高まっていることが明らかになりました。しかし、制度の理解度にはまだ課題があり、よりわかりやすい情報提供が求められています。また、短時間でも高時給の仕事や正社員としての働き方など、多様な選択肢を提供することの重要性も指摘されています。
 

■まとめ

主婦・主夫層の間での「年収の壁」に対する意識は高まっており、政府の支援強化パッケージに対する関心も見られます。しかし、制度の理解度が低いことが課題として浮き彫りになり、情報提供の改善が必要です。また、多様な働き方へのニーズが高まっていることから、これに応えるための施策の拡充も期待されます。