2024/11/06 ギグワークス株式会社
短期間、短時間、単発で働く「スポットワーク」が近年注目を集めています。
今回は、毎月紹介している、ツナグ働き方研究所が発表した「スポットワークマーケットデータレポート」を2024年8月度最新データについて紹介します。
今回の調査によると、2024年8月のスポットワーク求人倍率は2.46倍となり、前年比で0.97ポイント増加しました。これは企業側がスポットワーカーを積極的に採用していることを示しています。特に8月は例年、求人が減少し求職者数が増加する傾向がありますが、それでも高い求人倍率を維持している点からも、スポットワークへのニーズの高まりが伺えます。雇用の選択肢が広がり、柔軟な働き方を求める人々にとってはますます魅力的な市場となっていると言えるでしょう。
新規のスポットワーク数は前年比8.0%増の92,222件に達し、その中でも特に倉庫内や軽作業職が前年比79.8%の大幅な伸びを見せています。これらの業種は季節や経済動向に応じて需要が変動しやすく、柔軟な働き方を好む人たちにとっては多様な選択肢が用意されていることがわかります。スポットワークの需要は今後も安定して増加していくと予想され、スキルや経験を活かした短期間の仕事を探す人々には嬉しい傾向でしょう。
2024年8月のスポットワークの平均賃金は1,182円で、通常のアルバイト賃金よりもわずかに8円低い数値となっています。しかし、職種によってはスポットワークの方が賃金が高く、例えばコンビニスタッフの賃金はスポットワークが1,117円、アルバイトが1,088円と差が出ています。これにより、仕事の種類や働き方に応じてより良い条件を選べるようになり、柔軟な働き方に対応できる選択肢が拡大していることがわかります。
スポットワークは、多様な働き方を実現するための有力な選択肢として成長を続けています。求人倍率の上昇や、需要の増加、賃金面での安定など、スポットワーク市場の拡大は今後も続くでしょう。働き方の多様化が進む中、ライフスタイルに合わせた柔軟な仕事を選びたいと考える方にとって、スポットワークはますます魅力的な働き方となりそうです。