2022/03/30   ギグワークス株式会社

業界ニュース

多様化するキャリア志向。50%以上の若者が「副業・独立」に意欲的


ギグワークやクラウドワークサービスが一般化し、副業やフリーランスというキャリアの選択肢が生まれた現代社会において、ビジネスパーソンはどのようなキャリア観を持っているのだろうか。株式会社ワークポートは、現役ビジネスパーソン470名へ自身のキャリアについての考えをアンケート方式で調査した。

 

■【キャリアに対する不安】 自身のキャリアに対して不安を抱えている人は82.4%に及んだ

ワークポートの調査で、自身のキャリアについてどう感じているか?という質問項目があった。結果は下記の通りで、82.4%の人がキャリアに対し不安を感じている。

  • とても不安:36.2%
  • やや不安:46.2%

不安を感じる理由としては「会社の将来性への不安」、「収入への不安」など、会社員としてキャリアを積むうえでの不安を挙げる人が大多数だ。また、「現在のキャリアがほかの会社で通用するのか」、「転職先が見つからないのでは」といった転職を前提とした悩みを持つ人も目立った。
 

■【キャリア志向:志望するキャリアの積み方】会社員としてキャリアを積みたいとする人は51.7%

同調査にて、「自身のキャリアを考えたうえで、どのような働き方が理想か?」という質問項目があった。結果は下記の通りだ。

  • 会社員として働く:51.7%
  • 会社員をしながら副業する:41.3%
  • 起業・独立する:7.0%

約半数の人が会社員としてキャリアを積むと回答したのに対し、残りの半数が「副業」または「起業・独立」を考えているという結果になった。やはり終身雇用や同じ会社で出世・昇進していくという選択肢だけではなく、キャリア志向の多様化が見受けられる。
 
会社員と副業の両立を希望する若者の声には「会社に依存したくない」「収入をもっと増やしたい」などの声があった。会社員という安定した立場を持ちながら、少しずつ自分で稼ぐ能力を身に付けていこうという意図があるようだ。
 

■まとめ

今回紹介したワークポートの調査によると、約50%の若者が副業や独立という会社に依存しないキャリア形成を目標にしていることがわかった。今どきのビジネスパーソンは会社での出世・昇進という枠にとらわれず、「個」としてお金を稼げる手段を持つことに重点を置いていると言えるだろう。
リモートワークや副業解禁という社会の流れが後押しし、今後より柔軟で多様性のあるキャリア観を持った若者が増えてくることが予想される。