2023/10/04 ギグワークス株式会社
女性の副業に対する意識や需要がどのように変わってきたのかでしょうか。年収の理想と現実のギャップを埋めるための副業の役割は何か、そして副業を始めるきっかけや避ける理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は、株式会社ライボの調査機関であるJob総研が行った、「2023年 女性の副業実態調査」を紹介します。
厚生労働省のデータによれば、女性の労働力は増加しているものの、男性の数値にはまだ追いついていないようです。特に、正規雇用の比率や時短勤務者の数において男女の差が見られます。物価の高騰や賃金の停滞などの経済的な背景から、女性の副業に対する意識や需要が高まっているのかもしれません。この状況を踏まえ、副業にどのような期待や意識を持っているのでしょうか。
調査結果によれば、女性の平均年収は441.7万円で、理想の年収は616.1万円という結果でした。このギャップを埋めるために、多くの女性が副業に興味を示していて、実際に、副業経験がない女性のうち96.3%が副業に興味があると回答しました。副業を始めるきっかけとして「本業収入への不安」が最も多く、副業をしない理由として「本業の忙しさ」が最も多いという結果となりました。このような背景から、副業の目的として「収入源の確保」が最も多く挙げられています。
副業をしている女性の中で、最も多い業種は「ネット系(時給型)」であり、次いで「ネット系(成果型)」、「労働系(時給型)」が続きました。副業の平均収入は180.8万円で、理想の収入は210.6万円という結果でした。このギャップを埋めるための努力や、副業を通じてのキャリアアップの方法など、今後の女性の働き方の選択に影響を与える要因となるでしょう。
「2023年 女性の副業実態調査」の結果から、女性の副業に対する意識や需要が高まっていることが明らかになりました。経済的な背景やキャリア形成の観点から、副業を通じての収入増やスキルアップの機会を求める女性が増えています。しかし、副業を始める障壁や、それを続けるための環境整備など、まだ課題も多く、今後の女性の働き方やキャリア形成において、副業の役割やその可能性がどのように変わっていくのか、引き続き注目していきたいです。