2025/01/09 ギグワークス株式会社
短時間・単発で働くスポットワーカー市場が注目を集めています。
今回は、毎月紹介している、ツナグ働き方研究所が発表した「スポットワークマーケットデータレポート」を2024年10月度最新データについて紹介します。
今回の調査によると、2024年10月のスポットワーク求人倍率は3.02倍と、前月比+0.48ポイントの上昇を見せました。この11か月ぶりの3倍超えは、求人数が前月比+19.5%増加したことが要因です。一方で、求職者数の増加率はわずか+0.4%にとどまり、働き手よりも求人数が急増している状況が伺えます。短期間で柔軟に働ける仕事を探している人にとっては、選択肢が広がる好機と言えそうです。
景気動向を反映する新規ワーク数は93,987件で、前年比-4.1%と6か月ぶりに減少しました。ただし、主要職種ではコンビニスタッフだけが前年比+3.2%と成長を記録。短期間での人員補充ニーズが高いコンビニ業界の安定した需要が浮き彫りとなりました。他の職種で減少傾向が見られる中、業界ごとの特性がより明確化しています。このようなデータは、職種選びのヒントになるかもしれません。
スポットワーカーの平均賃金は1,176円で、通常のアルバイト平均賃金1,212円よりも16円低い結果となりました。一方で、倉庫内・軽作業の賃金が最も高く、1,218円に達しています。平均賃金は上昇傾向にあるものの、通常のアルバイトと比べると若干の差があるため、条件次第で仕事を選ぶことが重要となるでしょう。
今回の調査から、スポットワーカー市場が引き続き成長を続ける一方で、職種や賃金における特徴が鮮明に分かれていることが分かりました。柔軟な働き方を模索している方にとって、データをもとに適切な選択肢を見つけることがポイントとなりそうです。