20代の転職、前半と後半の違いとは？

あなたは転職を考えたとき、どのようなポイントを重視しますか？
今回は、株式会社 R&Gが20代前半と後半の両方で転職経験がある143人を対象に行った、「20代前半・後半の転職の違いに関する意識調査」を紹介します。
 

■転職で求めるものとは？

今回の調査によると、20代前半での転職理由の1位は「仕事内容・業種を変えたい」でした。新卒で始めた仕事が理想と違ったり、スキルや適性にミスマッチを感じたりして、異なる分野へ挑戦する人が多いことがわかりました。一方で20代後半では、「待遇を改善したい」がトップに。給与や福利厚生、ワークライフバランスを重視し、家族や将来を見据えた選択をする傾向があるようです。
この変化の背景には、キャリア形成の過程で自身の目標が具体化していくことが挙げられるでしょう。20代前半では可能性を広げるための転職が多い一方、後半では安定した生活基盤を築くことが重視されるようです。
 

■転職の難易度はどちらが高い？　経験者が語るリアルな声

調査では、「20代後半のほうが転職は大変だった」という声が多く挙がりました。20代後半ではスキルや経験が求められるため、転職活動で厳しい目で見られることが増えるからです。また、家庭や年齢を考慮した条件が加わり、選択肢が狭まるという声もありました。
一方で20代前半の転職が難しかった理由としては、スキル不足や転職活動への慣れのなさが挙げられます。初めての転職で自己分析が不十分だったり、希望する求人を見つけるまでに時間がかかったりと、非効率な活動に苦労した人も少なくありません。
 

■転職先を選ぶ際の基準、20代前半と後半でどう変わる？

20代前半では、「仕事内容」や「スキルアップの可能性」を重視する人が多い一方、後半では「ワークライフバランス」や「待遇改善」が重要視される傾向があります。結婚や家庭を持つことで、働き方の安定や将来性に目が向くようです。
特に「ワークライフバランス」を挙げる回答が多かったのは20代後半。女性からは「出産や育児を見据えた職場選びが重要だった」という声が寄せられました。男性からも「家庭環境に影響が少ない職場を選んだ」という意見があり、プライベートと仕事のバランスを考える傾向が伺えます。
 

■まとめ

今回の調査では、20代前半と後半では、転職に求めるものや難易度が大きく異なることがわかりました。前半では挑戦や変化を重視し、後半では安定や長期的な視点が強まるようです。それぞれの時期で自身の価値観やライフステージを見つめ直し、最適な選択をすることが成功へのカギとなるでしょう。