2024/05/16 ギグワークス株式会社
あなたの会社では副業は認められていますか?
今回は、『月刊総務』を発行する株式会社月刊総務が全国の総務担当者を対象に行った、「副業・兼業についての調査」を紹介します。
副業制度の現状とその背後にある問題点に迫る。
今回の調査によると、副業制度を設けている企業は約3割に達しており、これは2年前に比べて12.8ポイントの大幅な増加を示しています。しかし、副業に対する企業の理解や管理はまだ追いついていないのが現状です。副業先での労働時間を把握している企業は約3割に留まり、多くの企業が副業によるリスクを十分に管理できていないことが浮き彫りになりました。
副業には明確なメリットが存在します。「収入アップ」「人脈拡大」「スキルアップ」など、キャリア形成にも直結する利点がある一方で、最も懸念されるのは「過重労働」というデメリットです。80.1%の人々が過労を懸念しており、副業が健康問題に発展するケースも見受けられているようです。
副業人材を活用する企業はまだ1割未満と少なく、活用されるメリットとしては「必要なときに即戦力として活用できる」との意見が多いですが、会社のノウハウや機密情報の流出、労働時間や給与管理の問題などの懸念も大きく、副業人材の活用にはまだ課題が多いと言えます。
今回の調査から、副業制度が増加傾向にある一方で、その管理や活用にはまだ改善の余地があることがわかります。企業は副業を許可することで柔軟な労働を促進するものの、同時に労働者の健康や企業の安全を守るための方策も練らなければなりません。副業がもたらす多様な利点を活かしつつ、リスク管理を徹底することが今後の課題として浮かび上がっています。