2025/02/13   ギグワークス株式会社

業界ニュース

【2024年11月版】スポットワーカーの動向について


短時間・単発で働く「スポットワーカー」が増加する中、市場の動向はどのように変化しているのでしょうか?
今回は、毎月紹介している、ツナグ働き方研究所が発表した「スポットワークマーケットデータレポート」を2024年11月度最新データについて紹介します。
 

■スポットワークの求人倍率は過去最高を更新

今回の調査によると、2024年11月度のスポットワーク求人倍率は3.66倍となり、過去最高を更新しました。前月比では+0.64ポイント、前年同月比では+0.26ポイントの上昇となっています。求人数・求職者数は減少傾向にあるものの、求人倍率は6か月連続で前年同月を上回っており、スポットワーク市場の競争が激化していることが分かります。
この結果から、企業側が即戦力となる短時間労働者を求める傾向が強まっていることが推察されます。一方で、求職者にとっては希望の仕事を見つける難易度が上がっているともいえるでしょう。
 


■新規ワーク数は減少も、運送・ドライバー職は成長

新規スポットワークの数は94,929件で、前年比-10.7%と2か月連続で減少しました。しかし、すべての業種が縮小しているわけではなく、特に運送・ドライバー系の職種は前年比+11.4%と大幅に増加しています。
この傾向は、物流業界の人手不足やEC市場の拡大が影響していると考えられます。配送業務の需要が高まり、短期間でも対応できるスポットワーカーの需要が高まっているのかもしれません。業種によって市場の動向が異なる点も、スポットワーク市場の特徴といえるでしょう。
 

■スポットワーカーの平均賃金は通常のアルバイトより低い?

スポットワーカーの平均賃金は1,176円で、通常のアルバイトの平均賃金(1,221円)より17円低いという結果が出ています。首都圏・関西圏・東海圏の3大都市圏では、スポットワークの平均賃金は1,208円で、前月比+12円、前年比+26円とわずかながら上昇傾向にあります。
また、業種別に見ると、最も高い平均賃金を記録したのは「倉庫内・軽作業」で1,236円でした。労働環境や業務内容によって賃金に差があることが分かります。スポットワーカーとして働く際には、業種ごとの賃金水準を把握し、より条件の良い仕事を選ぶことが重要となりそうです。
 

■まとめ

スポットワーク市場は求人倍率の上昇、新規ワーク数の減少、業種ごとの成長といった特徴が見られます。特に運送・ドライバー業界の成長が目立ち、物流業界の人手不足が市場に影響を与えていることが分かります。一方で、スポットワークの平均賃金は通常のアルバイトより若干低く、働く側にとっては職種選びが重要になりそうです。