2024/09/25   ギグワークス株式会社

業界ニュース

リカレント教育の現状と課題とは?


学び直しへの関心が高まる中、実際にリカレント教育を受けている人はまだ少ないのが現状です。
今回は、株式会社学研ホールディングスのグループ会社、株式会社ベンドが運営する「スキルアップ研究所」にて行った、「リカレントに関する実態調査」を紹介します
 

■リカレント経験者は?

リカレント教育という言葉が徐々に広まりつつありますが、今回の調査によると500人の社会人のうち、リカレントを経験したと答えたのはわずか10.6%にすぎません。この結果は、リカレント教育がまだ普及していない現状を示しており、多くの人が学び直しの機会を活かしきれていないことを浮き彫りにしています。学び直しへの潜在的なニーズはあるものの、実際に行動に移すまでのハードルが高いことが考えられます。
 


■8割以上が学び直しを希望

一方で、仕事に関する学び直しを望む人の割合は非常に高いです。調査によると、8割以上の人が「学び直したい」と感じていることが分かりました。この結果は、社会人が自身のスキルや知識の向上に強い関心を持っていることを示しています。しかし、その意欲を実際の行動に結びつけるための情報やリソースが十分に提供されていないことが、普及率の低さにつながっていると言えるでしょう。
 

■リカレントの効果は大きい?

リカレントを実際に行った人たちの中では、7割以上が「リカレントをしてよかった」と回答しています。その主な理由は資格や学位の取得です。43.4%の人が資格・学位を取得できたことを最も大きな成果として挙げており、これがキャリアアップや自己実現に繋がったと感じている人も多いです。また、リカレントがキャリアアップにも効果的だと感じる人が多く、30.2%の人がキャリアアップに役立ったと回答しています。学び直しを通じて自己成長を実感し、さらなるキャリア形成に繋がるポジティブな効果が得られていることが確認できました。
 

■まとめ

リカレント教育の普及はまだまだこれからですが、社会人の学び直しへの関心は非常に高いことが明らかになりました。資格や学位の取得を通じてキャリアアップを目指す人々にとって、リカレントは有効な手段となり得ます。今後、このような学び直しの機会がさらに広がり、社会全体でのスキルアップが促進されることを期待したいです。
 
※出典元
スキルアップ研究所調べ
https://reskill.gakken.jp/4192