2023/08/31   ギグワークス株式会社

業界ニュース

ミドル・シニア層の学び直し(リスキリング)と職業生活の最新調査結果

あなたは学び続けていますか?
政府は、6月下旬に労働市場改革の具体的な施策として「リスキリング」を掲げていましたが、みなさんは具体的に何か行動を起こしたりしていますでしょうか。
そこで、今回パーソル総合研究所がおこなった「ミドル・シニアの学びと職業生活についての定量調査」として35歳~64歳の有職者36,537人に対しておこなった調査より結果をご紹介します。
※調査では35~54歳をミドル、55~64歳をシニアと定義しています。
 

学び直しの現状は?

調査によるとミドル・シニア層の70.1%が学び直しの重要性を認識しているにも関わらず、実際に学び直しているのはわずか14.4%だったそうです。このギャップが示すのは、学び直しの意識と実践の間にある大きな隔たりです。私たちが直面しているのは、学び続けることの必要性を感じているものの、それを実践に移すステップが難しいという現実です。
 

なぜ学び直しは重要なのか?

学び直しは、仕事のパフォーマンス向上やキャリアアップのためだけでなく、個人の成長や満足度向上にも寄与します。調査結果によれば、学び直しているミドル・シニア層の60.7%が仕事のパフォーマンスが向上したと感じているそうです。また、学び直しをしている60.2%が仕事を通じての幸福感を実感しています。学び直しは、個人の成長だけでなく、組織全体の成長にも寄与するのです。

 

学び直しを促進するためには?

学び直しを促進するための要因として、上司の学びに対する熱心さや職務特性、キャリアのセルフアウェアネスの高さなどが挙げられます。特に、上司が学びに熱心である場合、部下も学び直しを積極的に行う傾向があります。また、キャリアのセルフアウェアネスが高い人は、学び直しの効果をより実感しています。
 

まとめ

ミドル・シニア層の学び直しに関する調査結果からは、学び直しの重要性を認識しているものの、それを実践に移すのが難しいという現状が浮き彫りになりました。しかし、学び直しは個人の成長や組織の成長に寄与するため、学びの環境を整え、学び直しを促進する取り組みが求められています。
 
出典:パーソル総合研究所+産業能率大学 齊藤研究室