2024/06/20   ギグワークス株式会社

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管理職の意向に関する調査結果:その背景とは?


あなたは管理職に興味がありますか?
今回は、エン・ジャパン株式会社が運営する『エン転職』上でユーザーを対象に行った、「管理職への意向」についてアンケートを紹介します。
 

■管理職に興味があるのはどれくらい?

今回の調査によると、管理職に興味があると答えた人は全体の41%でした。特に、男性の51%が管理職に興味を持っているのに対し、女性は33%と、18ポイントの差が見られました。また、管理職の経験があると回答したのは全体の27%で、そのうち男性の42%、女性の13%が管理職経験者でした。男性の方が管理職を経験する機会が多いことが伺えます。
 

■なぜ管理職になりたいのか?

管理職になりたい理由として最も多かったのは「給与を上げたいから」で、63%の回答者がこの理由を挙げました。また、「自分を成長させたいから」(57%)や「仕事の幅を広げたいから」(44%)も上位に挙がりました。例えば、30代の女性は「プライベートより仕事の時間が長いので、知識や視野を広げ、人として成長し続けたい」と述べており、キャリアアップに対する強い意欲が見られます。
 


■管理職になりたくない理由とは?

一方で、管理職になりたくない理由として最も多かったのは「自分には向いていないと思うから」で、52%の回答者がこの理由を挙げました。特に女性の56%がこの理由を選んでおり、男性の44%と比べて高い割合となっています。また、「責任の重い仕事はしたくない」(男性23%、女性33%)や「専門の仕事に従事したいから」(男性19%、女性9%)も管理職を敬遠する理由として挙げられました。30代の男性は「人をまとめる力が自分にはない」と述べており、自信の欠如が主な要因の一つであることがわかります。
 

■管理職になって良かったことと大変だったこと

管理職になって良かったこととしては、「自身の成長に繋がった」(53%)、「自分の裁量で決められることが増えた」(45%)、「部下・メンバーの成長など新しいやりがいに繋がった」(45%)が挙げられました。30代の女性は「後輩への指導や教育が自身の成長へと繋がった」と語り、管理職の役割が自己成長に寄与することが強調されています。
一方で、大変だったこととしては、「責任が重くなった」(50%)、「上司と部下の間で板挟みになる」(47%)、「仕事量・残業が増えた」(42%)が挙げられました。特に女性は「仕事量・残業が増えた」と回答した割合が男性より高く、50%に達しています。40代の男性は「上司と部下で見ている視点が違うため、板挟みになることが多々あった」と述べており、管理職の複雑な役割が伺えます。
 

■まとめ

今回の調査結果から、管理職に対する関心や期待、不安が明確になりました。管理職に興味がある人は給与や成長、仕事の幅を広げたいと考えていますが、向いていないと思う人も多いことがわかりました。管理職になることで得られる成長ややりがいは大きいものの、責任や仕事量の増加も課題として浮かび上がりました。この調査結果を参考に、自分に合ったキャリアプランを考えてみてはいかがでしょうか。