2024/05/10   ギグワークス株式会社

業界ニュース

有給休暇の取得状況とその課題とは?


あなたは有給休暇を十分に活用できていますか?
今回は、エフアンドエムネット株式会社が、「労務SEARCH(労務サーチ)」にて20歳以上の男女300人を対象に行った、有給休暇に関するアンケート調査を紹介します。
 

■有給休暇はなぜ取得しにくいと感じるのか?

今回の調査結果からは、有給休暇を取得しにくい主要な理由として「人手不足による業務の負担」が挙げられています。また、職場の雰囲気や文化が有給休暇の取得をためらわせる要因としても影響しており、これが労働者にとって大きな障壁となっているようです。さらに、有給休暇を取得しやすいと感じる労働者の存在も確認されていますが、これは企業や部署による対応の差によるものです。一部の職場では有給休暇取得のための支援や促進策が効果的に機能していることがうかがえますが、全体として見るとまだまだ改善が必要な状況のようです。
 


■企業はどう対応しているのか?

調査結果からは、企業による有給休暇取得促進のための取り組みも見えてきます。紙の配布や社内での声掛け、業務量の調整により、有休取得率の向上を図る企業もあります。しかし、全体としてはまだまだ改善の余地が大きいことが伺えます。特に計画的な付与制度や時間単位年休制度の導入は進んでいない企業が多く、ここにも注目が集まっています。
 

■有給休暇取得の現状は満足できるものなのか?

最後に、労働者が有給休暇の取得にどの程度満足しているかの視点からも考察します。多くの労働者が「6〜9日」と答えており、この数字は適正なのでしょうか? 約7割が現状に満足している一方で、年5日以下の取得者からは不満の声も挙がっています。有給休暇の取得日数が少ないと感じる労働者の不満を解消するためには、さらなる制度の見直しが求められます。
 

■まとめ

有給休暇の取得状況には個々の職場環境や企業の対応策が大きく影響しており、制度の運用や職場文化の改善が急務であることが明らかになりました。労働者の満足度を高めるためには、これからも定期的な調査とその結果に基づく対策が不可欠のようです。
 
※出典:労務SEARCH
https://romsearch.officestation.jp/report/42166