2024/11/01 ギグワークス株式会社
副業を始める人が増えている一方で、まだ手をつけていない人も多いのが現状です。
今回は、株式会社学情が20代社会人を対象に行った、「副業経験」に関しての調査を紹介します。
今回の調査によると、20代の5人に1人が副業や兼業を経験していることが分かりました。「現在副業をしている」と答えた人は10.6%、「過去に副業をしたことがある」という人が10.0%で、合わせると約20%の若者が何らかの副業経験を持っています。副業に従事している理由として、収入を増やすだけでなく、スキルアップやキャリアの幅を広げたいという声も多く聞かれます。
副業で多く選ばれている仕事は、「サービス・接遇(接客販売)」が最も多く35.9%を占めています。次いで、「データ入力などの簡易作業」が21.9%、「配送・運輸」14.1%が続く結果となりました。また、「ライティング」や「画像・動画制作」といったクリエイティブな仕事も10.9%で人気です。副業の具体例としては、「週に30時間ほどSNSの投稿代行を行っている」や「週末にフードデリバリーを行っている」といった事例が挙げられています。多様な業務が副業として選ばれていることが分かります。
副業をしていない20代の多くは、「副業の始め方が分からない」または「勤務先で認められていない」という理由を挙げています。これらが副業を開始する際の最も大きな障壁であり、どちらも40.4%が該当しました。さらに、「確定申告などの手続きが難しそう」という意見や「副業にどんな仕事があるか分からない」「時間が確保できない」といった実務的な問題も副業を阻む要因となっているようです。
20代の若者にとって、副業はスキルを磨き収入を増やす重要な手段となりつつありますが、その一方で、開始する際の障壁も依然として大きいことが分かりました。特に副業を始めるための具体的な手続きや企業の許可が重要な課題となっています。今後、副業に関する情報や制度がさらに整備されることを期待したいです。