2022/04/04 ギグワークス株式会社
コロナ禍の影響もあり、ウーバーイーツなどに代表されるギグワークの広がりや、企業側のスポットワーカー需要の増加がみられる。働き手と雇用者の両者にとってメリットがあるスポットワーク市場は、今後も拡大傾向にあると考えられる。
今回紹介するのは、調査研究機関「ツナグ働き方研究所」による「スポットワークマーケットデータレポート」だ。このレポートは、ギグワークや単発バイトというスタイルで収入を得るスポットワーカーを対象に観測したデータがまとめられている。
今回、調査を行ったツナグ働き方研究所は、スポットワークを「ギグワーク」と「単発バイト」を包括する概念として定義している。このスポットワークマーケットの現状として、次のように考察している。
個人単位では、残業規制やリモートワークの影響により就労意欲が増大している傾向にある。また、企業単位では、経営上の観点から、必要な時に必要なだけ働き手を求めるスマートな経営を目指す風潮にある。
同社のレポートによると、2021年12月度のスポットワーク求人倍率は2.51倍であるという。求人が集まる主要職種としては、倉庫内軽作業が前年度と比べ79.7%と大きく伸びているようだ。
注目すべきは、求職者の前年度伸び率(34.3%)に比べて求人数の伸び率(62.2%)が大きく上回っている点である。この状況は、スポットワーク経済圏の拡大においても追い風となるだろう。
次に同社は、スポットワークの平均時給について報告している。首都圏・関西圏・東海圏の3大都市圏では平均1123円と、前年から+48円増えているという。この数字は通常のアルバイトと比較して8円高く、スポットワークの時給が高水準に達していることがわかる。
今回紹介した、ツナグ働き方研究所の報告によるとスポットワークの求人数・平均時給の増加が見て取れる。今後もギグワークや単発バイトという働き方は社会に浸透していく流れが予想される。