2024/08/23   ギグワークス株式会社

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リスキリングの現状と課題—企業ができる支援とは?


あなたは、スキルアップにどれだけ意欲がありますか?
スキルアップは現代のビジネスパーソンにとって重要なテーマです。しかし、実際に取り組む際には多くの障害が存在し、企業の支援が欠かせません。
今回は、トレノケート株式会社が20代~50代のビジネスパーソンを対象に行った、「組織内の学習に関する調査」を紹介します。
 

■スキルアップへの意欲とその障害とは?

今回の調査によると、ビジネスパーソンの約7割がスキルアップに強い意欲を持っている一方で、実際の行動に移す際には、約9割が何らかの障害を感じています。時間の制約や学習リソースの不足、モチベーションの維持が難しいといった理由が主な要因のようです。この結果からも、個人の努力だけでなく、企業がどのようにサポートできるかが問われていると言えるでしょう。
 


■企業の支援は本当に有効か?

企業が提供する研修や学習サービスは、多くのビジネスパーソンにとって有効だと感じられています。調査では、企業内での学習機会が高く評価され、61.9%の人々が「社内での学習機会」を有効と感じています。企業が積極的に学習の場を提供することで、従業員のスキルアップを支援できる可能性が高いようです。
 

■人材育成担当者の悩みとは?

しかし、企業の人材育成担当者にも多くの課題があります。例えば、研修の計画段階では「知識不足」が最大の悩みとして挙げられており、対面研修では「参加者の日程調整」、eラーニングでは「学習成果の可視化」が難しいという声が多数寄せられました。また、企業規模や業種によっても課題の傾向が異なり、大企業ほど予算不足やeラーニングの利用率に悩む傾向が見られます。
 

■まとめ

今回の調査を通じて、個人のスキルアップに対する意欲は高いものの、実際に取り組む際には多くの障害があることが明らかになりました。企業が提供する学習機会は有効ですが、企業側にも人材育成における多くの課題が存在します。今後、企業と従業員が協力して、より効果的なリスキリングの方法を模索していくことが求められます。スキルアップは未来を切り開く鍵であり、その支援体制の整備が急務となるでしょう。