2024/09/19 ギグワークス株式会社
様々な変化が見られる中、あなたの働く業界はどのような影響を受けているでしょうか?
今回は、ツナグ働き方研究所が毎月発表している「労働市場データレポート」の2024年7月度レポートを紹介します。
今回の調査によると、2024年7月の有効求人倍率は1.24倍となり、前月より0.01ポイント上昇しました。これは、求職者数が減少したことが要因です。特に、正社員求人倍率は1.00倍と、求職市場は依然として厳しい状況が続いています。パート求人に関しては1.20倍と少し低下していますが、依然として多くの求人が見られます。雇用市場は回復傾向にあるものの、職種や雇用形態によって異なる動向が見られ、特に正社員ポジションでの競争は依然激しいと言えるでしょう。
7月の完全失業率は2.7%で、前月から0.2ポイント上昇しました。これは、特定の年齢層での改善があった一方、全体として失業者数が増加したためです。特に、35~44歳や55~64歳の失業率は前年同月に比べて改善していますが、全体の失業者数は5万人増加し、188万人に達しました。この増加は一時的なものと見る向きもありますが、雇用機会の減少が長引けば、さらなる失業率の上昇も考えられます。
新規求人数は前年同月比で1.2%増加し、11か月ぶりにプラスに転じました。特に、学術研究や技術サービス業、情報通信業、医療・福祉などの分野で求人が増加しています。一方で、製造業や宿泊・飲食業では求人が減少しており、産業によって雇用の状況に差があることが明らかです。全体として新規求人が増加したことは、雇用市場の回復基調を示していますが、業種ごとに異なる動向を注意深く見ていく必要があるでしょう。
2024年7月の労働市場データからは、有効求人倍率のわずかな上昇、新規求人数の増加などの明るい兆しが見られますが、失業率の上昇という懸念も残っています。特に産業によっては求人が減少している分野もあり、すべての業界で一様に改善が進んでいるわけではありません。雇用市場の動向を注視しながら、自分に適した機会を見つけることが重要です。