2024/05/27 ギグワークス株式会社
あなたの会社では人手不足が原因で業績に影響が出ていませんか?
今回は、帝国データバンクが実施した「2024年度の業績見通しに関する調査」を紹介します。
今回の調査によると、多くの企業が人手不足の深刻化を懸念していることが明らかになりました。
今回の2024年度の調査では、正社員が不足している企業の割合が51.0%という結果となり、依然として高水準が続いています。非正社員でも30.1%の企業が不足を感じており、特にITエンジニアやサービス業での不足が目立ちます。この状況が続くと、企業の業績に大きな影響を与える可能性があります。
2023年度には、人手不足による倒産件数が313件と過去最多を記録しました。この傾向が続けば、さらに多くの企業が倒産の危機に直面することが予想されます。特に、情報サービス業や宿泊業、飲食業などが深刻な影響を受けています。
情報サービス業では、ITエンジニア不足が特に顕著で、71.7%の企業が正社員不足を訴えています。AIブームの中で必要なスキルを持つ人材の確保が難しく、案件数が減少する事態も起きています。新しい技術への対応が求められる中、適切な人材が不足していることが企業の成長を阻んでいます。
一方で、宿泊業や飲食業では、インバウンド需要の増加が見られるものの、依然として人手不足が深刻です。特に非正社員の人手不足が顕著で、飲食業では74.8%、宿泊業では63.8%の企業が不足を感じています。これにより、サービスの質や提供スピードに影響が出ることが懸念されています。
2024年3月時点の労働力調査では、就業人口が増加傾向にあり、人手不足の緩和が期待されています。しかし、ITや建設業など特定の業種では依然として高い人手不足が続いており、根本的な解決には至っていないようです。
長期的な視点でみると、人材確保や業務効率化に向けた対策が急務となっているでしょう。企業は、従業員のスキルアップや働きやすい環境の整備を進めることで、人手不足問題の解消を目指す必要があります。また、業務の自動化やデジタル化も検討する価値があるでしょう。
今回の2024年度の企業業績見通しに関する調査では、人手不足が依然として大きな課題であることが浮き彫りになりました。特にITエンジニアやサービス業での不足が深刻であり、企業の成長を阻んでいます。今後も就業人口の増加が続けば、人手不足が改善される可能性はありますが、各企業は自らの努力でこの問題に取り組む必要があります。人材確保や業務効率化を進めることで、企業の持続的な成長が期待されます。