2024/09/13   ギグワークス株式会社

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女性の転職理由:何が重要視されるのか?


転職を考えている人にとって、「どの基準で転職先を選べばよいか」と悩むことはよくあるでしょう。
今回は、株式会社 R&Gが転職経験のある女性340人を対象行った、「女性の転職事情に関する意識調査」を紹介します。
 

■人間関係が悪い職場、どうしますか?

今回の調査によると、転職理由の1位は「人間関係が悪かった」でした。これは全体の約29%を占めており、上司からのハラスメントや同僚との不和が多くの女性にとって転職を決意させる大きな要因となっているようです。特に、職場内でのコミュニケーションが円滑でない場合、仕事のやりがいを感じることが難しくなり、長く続けることができなくなることが多いようです。人間関係が悪い環境では、心身に負担がかかり、最終的に転職という選択肢が現れるのは避けられないのかもしれません。
一方で、「職場内の人間関係が良好であれば、多少の苦労は耐えられる」という声もあります。このため、人間関係が転職を決定する一つの大きな要因でありながら、完全に予測できないために選択肢に入れづらいというジレンマも見られました。
 


■転職先で求めるものは?

転職先を選ぶ際に最も重視されたのは「満足できる収入」でした。多くの女性が、自分の労働力や能力に見合った収入を求めていることが分かります。特に「キャリアアップしたい」という意欲を持って転職を考えている人が多い一方で、前職の低い収入や将来の不安から転職に踏み切ったケースも多く回答がありました。転職先を選ぶ際には、給与や昇給制度の有無が非常に重要視されるのは、現実的な生活維持のためでもあります。
加えて、通勤時間の短さや勤務地の希望も大きな要因となっています。これは、特に家庭を持つ女性や子育て中の女性にとっては重要で、仕事と家庭のバランスを取りやすい環境が求められているようです。
 

■スキルと資格、役立つのはどれ?

転職時に役立つスキルや資格として、最も多く挙げられたのは「パソコンスキル・OA関連資格」でした。多くの企業で基礎的なPC操作が必要とされるため、これらのスキルが転職市場で評価されるのは当然の結果かもしれません。また、簿記の資格や前職での経験も評価されています。興味深いのは、「資格は特にないが、実務経験が評価された」というケースも多いことです。転職市場では、資格の有無よりも実際の業務経験が重視されることが多く、実務で培ったスキルが強力な武器となることが伺えます。
 

■まとめ

今回のアンケート調査では、人間関係が悪い職場からの転職が多い一方で、転職先に求める条件は「満足できる収入」であることが分かりました。職場の人間関係は事前に判断するのが難しいため、他の要素、特に収入や通勤の利便性が転職先を選ぶ基準となることが多いようです。