2023/11/16 ギグワークス株式会社
あなたは最近の日本の労働市場の動きについて知っていますか?
今回ツナグ働き方研究所が発表した9月度の労働市場データレポートを元に、2023年9月の有効求人倍率と失業率のデータが示す現状を解説します。
日本の労働市場に注目が集まっています。2023年9月の有効求人倍率は1.29倍で、これは3か月連続で同じ水準です。これは、求人と求職者のバランスが安定していることを示しています。しかし、パートと正社員の求人倍率には微妙な違いがあります。パートの求人倍率は1.30倍、正社員は1.02倍で、前年同月比で見ると若干の減少が見られます。
全体の失業率は2.6%で、前月から0.1ポイントの減少を見せています。特に若年層と中高年層では失業率が改善していますが、完全失業者数は182万人で、前月比で4万人の減少です。これは、日本の労働市場が比較的安定していることを示していますが、完全な回復には至っていないことも意味しています。
新規求人数は前年同月比で3.4%減少し、マイナスの傾向にあります。ただし、宿泊業や飲食サービス業、学術研究や専門・技術サービス業では増加しています。一方、製造業や建設業、情報通信業では減少が見られます。これは業種によって回復のペースが異なることを示しています。
2023年9月の日本労働市場は一定の安定を保ちながらも、業種による差異が顕著です。有効求人倍率の安定と失業率の微減、新規求人数の業種間差異が、今後の市場動向を見極める上で重要な指標となりそうです。