2024/08/16   ギグワークス株式会社

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中途採用辞退の現状と対策とは?


中途採用の現場で、企業が直面する最大の課題の一つが「選考辞退」です。特に、面接日直前の突然のキャンセルや、連絡なしの辞退が増加傾向にあり、多くの企業がその対応に苦慮しています。
今回は、エン・ジャパン株式会社が自社が運営する『人事のミカタ』上で、直近1年以内に中途採用を実施した企業を対象に行った、「中途採用の選考辞退」についてアンケート調査を紹介します。
 

■辞退者が増える背景には何があるのか?

今回の調査によると、45%の企業が「以前よりも辞退が増えた」と感じており、その中でも従業員規模1,000名以上の大企業での辞退率が高い結果となりました。特に、面接当日に連絡なしで辞退される「ドタキャン辞退」が83%に達しており、2018年と比べて10ポイントも増加しています。このような状況は、他社での選考通過や内定取得が主な原因とされていますが、背景には企業間の激しい人材獲得競争があるのかもしれません。企業は、この現実に対し、柔軟で迅速な対応が求められているでしょう。
 


■ドタキャン辞退がもたらす影響とは?

ドタキャン辞退の増加は企業にどのような影響を与えているのでしょうか。
面接当日に連絡なしでの辞退が増加することで、企業は人事リソースを無駄に消費することになります。さらに、辞退理由を確認することさえできない場合が多く、改善策の検討が難しくなります。企業は、これらの影響を最小限に抑えるために、選考プロセスの改善が必要です。例えば、書類選考通過者への早急な連絡や、面接候補日の複数提示、丁寧なお礼メールの送付といった対策が、辞退率の低下に寄与する可能性があります。
 

■企業が取るべき具体的な対策は?

選考辞退への対策を行っている企業は52%で、特に1,000名以上の大企業では78%が何らかの対策を講じていると回答しました。具体的には、書類選考後の迅速な連絡、面接日程の柔軟な提案、そして応募者への丁寧な対応が効果的とされています。ある企業では、最終面接時に既存社員が社内を案内することで、応募者に安心感を与える工夫をしている例もあります。これらの対策により、企業は有力な候補者を逃さないための環境を整えることができるでしょう。
 

■まとめ

中途採用における選考辞退は、企業にとって避けられない課題です。しかし、迅速な対応や丁寧なコミュニケーションによって、そのリスクを軽減することは可能です。これからの採用活動では、応募者にとって魅力的な選考プロセスを構築することが、企業の成功の鍵となるでしょう。