2024/08/08   ギグワークス株式会社

業界ニュース

2024年5月の労働市場動向:5月のデータから見る現状とは


2024年5月の求人数や失業率の変動はどうだったのでしょうか。
今回は、ツナグ働き方研究所が毎月発表している「労働市場データレポート」の2024年5月度レポートを紹介します。
 

■5月の有効求人倍率は?

今回の調査によると、2024年5月の有効求人倍率は1.24倍となり、前月よりも0.02ポイント低下しました。これは、求人に対して求職者が増えたことを示しています。特にパート求人倍率は1.20倍で前年同月よりも減少し、正社員の求人倍率も1.00倍とわずかに低下しています。この数字が意味するのは、職を探している人々にとって競争が激化しているということです。求職活動をしている人にとっては、慎重に戦略を練る必要がありそうです。
 


■完全失業率の変動は? 年齢別の影響を考える

完全失業率は2.6%という結果になり、前月や前年同月と同じ水準を維持しています。しかし、年齢階級別に見ると15-24歳と35-44歳で失業率が悪化しています。特に若年層の失業率が上昇しているのは懸念材料と言えるでしょう。全体の失業者数は193万人で、前年同月よりも増加しています。
 

■新規求人数の減少が続く中、産業別の動向は?

新規求人数は前年同月比で-0.6%と9か月連続で減少しています。一方で、情報通信業や小売業、医療福祉など一部の産業では求人数が増加しています。しかし、生活関連サービス業や製造業、建設業では減少が続いています。特に生活関連サービス業での減少が目立ちます。このような産業別の動向を理解することで、自分のキャリアパスを見直すきっかけになるかもしれません。
 

■まとめ

5月の労働市場データからは、求人倍率の低下や特定の年齢層の失業率悪化、新規求人数の減少など、厳しい現状が浮き彫りになりました。一方で、産業別の動向に目を向けると成長が見られる分野もあります。これらの情報をもとに、求職活動やキャリア設計をより効果的に進めるための参考にしてください。労働市場は常に変動しているため、最新の情報を取り入れながら柔軟に対応していくことが重要です。