2023/07/28 ギグワークス株式会社
働く上で、現在の労働市場を知ることは重要になります。
また、副業をする上でも労働市場を知ることで活かせることは多いのではないでしょうか。
今回は、ツナグ働き方研究所が発表した「労働市場データレポート」の2023年5月レポートを紹介します。
2023年5月の有効求人倍率は1.31倍で、前月比-0.01ポイント、前年同月比+0.08ポイントとなりました。パートの求人倍率は1.32倍、正社員の有効求人倍率は1.03倍で、両者とも前月とほぼ同水準です。これらの数値は、ここ数か月間、ほぼ横ばいの状態が続いています。
一方、完全失業率は2.6%で、前月比、前年同月ともに同水準を維持しています。年齢階級別では55-64歳が唯一前年同月比で上昇し、完全失業者数は188万人と前月比で2万人減少しています。
新規求人数は前年同月比+3.8%となり、3月+0.7%、4月-0.9%という鈍化していた伸び率が回復の兆しを見せています。伸び率が最も高かったのは宿泊業、飲食サービス業(13.5%増)、教育、学習支援業(12.0%増)、サービス業(5.7%増)です。一方、製造業(5.4%減)、建設業(0.8%減)は伸び率が前年同月を下回っています。
2023年5月の労働市場は、有効求人倍率と完全失業率が安定している一方で、新規求人数の伸び率は回復の兆しを見せています。特に宿泊業、飲食サービス業、教育、学習支援業、サービス業では求人数が増加しており、労働市場の活性化が期待されます。しかし、製造業や建設業など一部の業界では求人数が減少しており、業界による差異が見られます。労働市場の動向を詳しく把握することで、求職者や企業はより適切な戦略を立てることが可能となりそうです。