2023/12/13 ギグワークス株式会社
あなたは社会人になってから学習をしていますか。
学習している方は、どのように学習していますか。
今回はエン・ジャパン株式会社が自社で運営しているサイト『エン転職』上で行った「社会人の学習習慣」についてのアンケートを紹介します。
今回の調査によると、現在リスキリングに取り組んでいる社会人は約4割に上ります。特に注目すべきは、学習内容の上位に「資格取得に必要な知識・スキル」と「職務に紐づく知識・スキル」が挙げられている点です。これは、キャリアアップや職務能力の向上を目指す動きが活発であることを示しています。また、学習のきっかけとして「転職」を挙げる人が多いことから、キャリアチェンジを見据えた学習が一般的になっていることが伺えます。
興味深いのは、学習方法の多様性です。最も一般的な方法は「インターネット動画・学習サイトの視聴」であり、次いで「読書」が多くの社会人に選ばれています。特に年収800万円以上の層では、約半数が読書を学習方法の一つとして挙げており、高収入層ほど多様な学習方法を取り入れている傾向が見られます。これは、自己投資への意識の高さが反映されているとも考えられます。
一方で、学習に取り組んでいない社会人の理由としては、「時間がない」「費用負担が重い」という回答が上位に来ています。特に30代では「時間がない」という理由が顕著で、仕事や家庭の責任と学習のバランスを取ることの難しさが浮き彫りになっています。現代社会における時間とコストの制約が、学習意欲にも影響を与えていることが考えられます。
今回の調査結果は、現代社会人の学習習慣の実態を浮き彫りにしています。リスキリングへの取り組みが進む一方で、時間や費用の制約が学習の障壁となっている現状が分かりました。個々人のキャリア形成やスキルアップに対する意識の高まりと、それを取り巻く環境の課題が、今後の学習支援策の方向性を示していると言えるでしょう。