2022/04/08 ギグワークス株式会社
ギグワークやクラウドワークなど、社外の人間をスポットで活用する企業は増加傾向にある。株式会社ツナググループ・ホールディングスが運営する「ツナグ働き方研究所」は、全国の16~69歳の男女1,000人を対象に「単発・スポットバイトに関する調査」を実施し、単発・スポットアルバイトの勤務経験、同じ勤務地でのリピート状況などについて調査、結果をとりまとめた。
ツナグ働き方研究所の調査によると、単発のスポットバイトを経験したことがある人数は約48%という結果のようだ。その内訳をみると社会人が最も多く約60%に及んでいる。
同調査で興味深い結果がある。それは単発・スポットバイト経験者の約75%の人が、同じ雇用先で複数回の勤務をしているというデータだ。単発バイトやスポットバイトは1度きりだけ働き、次々と新しい職場へ転々としていくイメージが強い分、驚く方も多いのではないだろうか。
同じ雇用先で単発バイトを続ける人々をさらに分析すると2つの傾向が見られたという。1パターン目がそのまま単発・スポットバイトという雇用形態で続ける人々であり、もう1パターンは長期バイトへとシフトしていくものだ。長期バイト化する割合は約半数に及ぶことがわかったという。
単発バイトを続ける人々の意見としては、「日払い収入」のメリットが大きいという。一方で長期バイト化を選ぶ人々の意見には「職場の雰囲気や人間関係がよかった」「仕事・職場への愛着心がうまれた」という声があるようだ。
「ツナグ働き方研究所」は、単発バイトの実態として約50%の人々が長期バイトへとシフトしていく流れがあることから、単発バイト・スポットバイトは「職場体験」としての機能も果たしていると指摘している。
今回紹介したツナグ働き方研究所の調査結果によると、現代における「単発・スポットバイト」は、従来の「日雇い」とは異なり、「長期バイト」への職場体験の場として捉えることができそうだ。人材不足という課題に向き合う企業にとって、「単発・スポットバイト」を有効活用することは、人的リソース獲得のための新たな選択肢を持つことに繋がるかもしれない。