2024/05/01   ギグワークス株式会社

業界ニュース

非正規雇用市場の最新動向とは?


売り手市場が続く中、非正規雇用者への賃上げが焦点となっていますが、あなたは今の雇用状況に満足していますか?
今回は、株式会社マイナビが全国の企業、個人それぞれを対象に行った「非正規雇用市場における採用・求職動向レポート(2024年1-2月)」を紹介します。
 

■非正規雇用者の賃上げはどれほど進んでいるのか?

今回の調査結果では、非正規雇用市場における企業の求人ニーズが個人の求職ニーズを8.1%上回り、売り手市場が続いています。特に、建設業や飲食・宿泊業では10%以上の賃上げを行う企業が目立ちますが、全体の中ではそれが実施されるのは約2割にとどまっています。この現状から、雇用市場における非正規雇用者の待遇改善への進展は、まだまだ足りないと言えるでしょう。
 


■福利厚生の拡充は賃上げの代替となり得るか?

一方で、非正規雇用者に対する賃上げ方法として「福利厚生の導入・改定」を検討している企業は3割を超えています。これにより、実質的な手取り額の増加が見込まれ、福利厚生の拡充が賃上げの良い代替手段となる可能性があります。しかし、企業による具体的な取り組みの進捗や、それが実際の生活改善にどれほど寄与しているかが、今後の注目ポイントです。
 

■新規解禁のライドシェアサービスは新たな選択肢となるか?

2024年4月に解禁されるライドシェアについて、その認知度は33.7%という結果となり、就業意向を持つ人は23.0%に留まっています。勤務時間の自由度や安全性が重視されていることから、これらが整備されれば、ライドシェアは新たな就業の選択肢として広がる可能性があります。しかし、その認知度や関心がまだ低いため、これからの普及活動が求められるでしょう。
 

■まとめ

今回のマイナビによる調査からは、非正規雇用市場において企業と個人のニーズが徐々に変化している様子がうかがえます。賃上げの進展や福利厚生の充実、新たな働き方の提案など、多様な働き方の支援が求められる時代です。企業としても個人としても、これからの市場の動向をしっかりと捉え、適切な対策を講じていくことが必要となるでしょう。