2024/10/30 ギグワークス株式会社
看護、介護、保育といったエッセンシャルワーカーの方たちは、他の職業と比べて賃金に不満を抱きつつも、仕事に対するやりがいや充実感を強く感じているようです。
彼らの理想の年収と現実の差はどうなのでしょうか?
今回は、株式会社マイナビが2022年以前から現在まで同じ職種として働いている看護・介護・保育職と、一般会社員を対象に行った、「エッセンシャルワーカー(看護・介護・保育)に関する調査」を紹介します。
※今回は看護・介護・保育の3職種を対象に調査
今回の調査によると、一般会社員と比べて1万円以上の差があることが明らかになりました。具体的には、看護・介護・保育職の平均ベースアップ額が6,831円に対して、一般会社員は17,689円と大幅に上回っています。この賃金の上昇ペースが遅いことから、エッセンシャルワーカーの年収に対する満足度が低い理由の一つと考えられます。現実の賃金が理想とは大きくかけ離れており、これが仕事に対するモチベーションに影響を与えているのではないでしょうか。賃金面での改善が今後の課題として残ります。
看護・介護・保育職が自分の働きに見合うと思う年収と、実際の年収には平均で130万円以上の差があることが分かりました。彼らの理想の年収は平均548万円ですが、現実の平均年収は414万円にとどまります。このギャップは、責任の重さや業務の過酷さに対して、十分な対価が支払われていないという不満の根源とも言えるでしょう。他業種でのギャップは約89万円にとどまるため、エッセンシャルワーカーたちが感じる負担は一層大きいものと推察されます。賃金の向上が、労働条件の改善に必要不可欠となるでしょう。
賃金面での不満がある一方、約7割の看護・介護・保育職は仕事に充実感ややりがいを感じていることがわかりました。特に看護と保育に携わる人たちは、年収や賃金の問題に関係なく、他の職業と比較しても高い満足感を得ています。これには、10代からこの職業を志している人が多いことも影響していると考えられます。賃金は重要ですが、やりがいや使命感が彼らのモチベーションを支えていることも事実です。私たちは、このような彼らの働きを支えるために、今後も適切な評価と報酬の見直しを行う必要があるでしょう。
エッセンシャルワーカーは、他業種と比べて賃金面での不満が大きいものの、仕事に対するやりがいや充実感を感じていることがわかりました。今後は賃金の改善を図り、彼らの働きに見合った評価を与えることが、労働環境の改善に繋がる重要なステップとなるでしょう。