2024/07/18   ギグワークス株式会社

業界ニュース

非正規雇用の外国人・シニア採用の最新動向を探る


あなたの企業では外国人労働者やシニア層の採用を行っていますか?
今回は、株式会社マイナビが全国の企業を対象に行った、「非正規雇用の外国人・シニア採用に関する企業調査(2024年)」の結果を紹介します。
 

■外国人労働者の非正規雇用、現状は?

今回の調査によると、現在、42.2%の企業が外国人を非正規雇用で採用しており、平均採用人数は29.1人です。特に清掃業では平均50.6人と他業種よりも多く採用されていることがわかります。しかし、外国人の非正規雇用には業種間で大きな差があり、コンビニ・スーパー業界では63.8%が採用している一方、保育業界では19.7%と少ない結果となりました。
 

■宗教的な配慮、企業の取り組み状況は?

外国人労働者の宗教的な習慣や食事を尊重する施策を実施している企業は約7割にのぼります。特に、事務や介護業界では高い割合で実施されていますが、清掃業界では低い傾向があります。具体的な施策としては、会社全体への周知や宗教的な服装・食事の尊重が挙げられ、従業員の理解を深める取り組みが進められています。
 


■定着に不安を感じる非正規外国人労働者、企業はどう対応している?

企業の過半数が非正規外国人労働者の定着に不安を感じており、メンタルサポートの有無が不安の感じ方に大きく影響しています。特に、メンタルサポートが整備されている企業では不安が少ない傾向があります。外国人労働者が安心して働ける環境作りが、不安感の軽減に重要であることが示されています。
 

■シニア層の採用、現状と意向は?

約6割の企業がシニア層の採用実績を持ち、今後も採用を考えていることがわかりました。特に、71歳以上の採用意向は24.6%と過去最高を記録しています。警備業界ではシニア層の採用が進んでおり、今後も継続して採用する意向が高いです。しかし、業種によって採用意向には差が見られ、全体としてはシニア層の雇用が進む傾向にあります。
 

■まとめ

本調査から、外国人労働者とシニア層の非正規雇用が増加している現状が明らかになりました。外国人労働者に対する宗教的な配慮やメンタルサポートの整備が、労働者の定着に重要な役割を果たしています。一方、シニア層の採用意向も高まっており、今後の労働力確保には外国人とシニア層の活用が不可欠です。企業がこれらの課題にどのように対応していくかが、今後の人材確保の鍵となるでしょう。