2024/08/02   ギグワークス株式会社

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2024年4-6月の初年度年収と求人動向は?


あなたは年収や求人動向に興味がありますか?
今回は、株式会社マイナビが運営する『マイナビ転職』が、「正社員の平均初年度年収推移レポート」と「正社員求人件数・応募数推移レポート」について、2024年4-6月の総評を発表し、『マイナビ転職』に掲載された求人の「平均初年度年収(未経験・経験者求人別)」、「求人件数・応募数」の推移の調査を紹介します。
 

■初年度年収はどう変動したのか?

今回の調査によると、2024年4-6月の全国平均初年度年収は465.8万円となり、前年同時期と比較して9.2万円増加しました。未経験者求人では433.0万円、経験者求人では532.3万円と、それぞれの増加幅も異なります。特に未経験者の求人は67.0%を占めており、経験者求人の比率は33.0%となっています。これらの数字から、未経験者の求人が引き続き高い需要を示していることがわかります。
求人件数は2019年比で167.0%と大幅に増加しており、前年同期からも24.4ポイント上昇しました。この背景には、少子高齢化による生産年齢人口の減少や、業種によっては2024年4月から適用された残業時間の上限規制が影響していると考えられます。企業の積極的な採用は今後も続くと予測されます。
 


■最も年収が上昇した業種は?

2023年から2024年4-6月にかけて、平均初年度年収の上げ幅が最も大きかった業種は「IT・通信・インターネット」で、23万円増の541.4万円という結果となりました。次いで「金融・保険」が22.7万円増の538.8万円、「環境・エネルギー」が13.6万円増の449.6万円と続いています。
特に未経験者求人においても「IT・通信・インターネット」の上げ幅が顕著で、67.2万円増の488.8万円となりました。IT業界は市場拡大が続いており、初年度年収を引き上げることで優秀な人材を確保しようとする動きが強まっていると考えられます。
 

■未経験者と経験者の求人比率は?

未経験者募集求人の比率が高かった業種は、「運輸・交通・物流・倉庫」で84.0%と最も高くなっています。次いで「サービス・レジャー」が82.1%、「流通・小売・フード」が80.2%となっています。これらの業種では、2024年問題への対応や新規採用の強化が求められています。
一方、経験者募集求人の比率が高かった業種は、「IT・通信・インターネット」で54.8%と最多の結果となりました。次いで「金融・保険」が41.8%、「メーカー」が38.7%となっています。これらの業種では、専門知識やスキルを持つ人材の確保が重要視されているようです。
 

■まとめ

2024年4-6月の初年度年収や求人動向は、業種や経験の有無によって大きく異なります。特に「IT・通信・インターネット」業界は初年度年収の上昇幅が最も大きく、未経験者と経験者の両方で高い求人比率を示しています。今後も企業の積極的な採用が続く中で、求職者にとっては自身のキャリアを見直す良い機会となるでしょう。