2022/04/07   ギグワークス株式会社

業界ニュース

副業人材の活用状況について~副業人材の導入企業は約1割程度にとどまる~


クラウドワークやギグワークといった、社外の人材へ仕事を外注することは一般的となりつつある。このような「副業人材」を実際に導入している企業は、どのようなメリット・デメリットを感じているのだろうか。株式会社月刊総務は、全国の総務担当者を対象に「副業に関する調査」を実施し、144名から回答を得た。
 

副業のメリット・デメリットについて

株式会社月刊総務の調査で、副業のメリット・デメリットについて質問している項目がある。それぞれの回答をまとめると以下の通りである。メリットとして挙げられたのは「収入の増加(約73%)」と最も多く、次いで「キャリアの選択肢が広がる」、「人脈・コミュニティが広がる」という結果だ。一方で、デメリットとして最も多い回答は「過重労働になるリスク」であり、その回答数は約8割であった。
 

副業人材の採用状況

同調査にて、どれくらいの企業が副業人材を活用しているかについても報告されている。その内容によると、導入しているのは約1割程度にとどまっているようだ。副業人材を活用している業種については、「経営管理」「営業」「マーケティング」「その他専門職」などが中心となっているようだ。

 

副業人材を導入するメリット・デメリット

同調査では、副業人材を採用・導入する企業側の意識調査も行われた。副業人材を採用するメリットについての調査結果は以下の通りだ。「自社内にないスキルを活用できる」という回答が最も多く約65%となった。それに続き「即戦力になる」、「必要なときだけリソースを確保できる」という結果だ。
一方で副業人材の活用に対して以下のような懸念点もあることがわかった。まず、約65%ともっとも多い回答が「労働時間や給与の管理が困難」であり、その他の懸念点としては「社内秘密情報の漏洩リスク」、「マネジメントへの不安」という結果だ。
 

企業が自社社員の副業に対して感じていること

最後に紹介するのは、自社の社員が副業をすることに対することへの見解調査の報告である。社員の副業状況を把握できている企業は約30%程度であった。
また、社員が副業をすることで起きたトラブルについても回答を集計していた。一部を引用すると「副業先に社員が転職してしまった」、「顧客がそのまま個人へ持っていかれた」、「副業先の都合で残業を断られた」という回答があったようだ。