2023/06/23 ギグワークス株式会社
先月に続き、今回もスポットワーカーの動向について「ツナグ働き方研究所」が発表した「労働市場データレポート」の2023年4月レポートを紹介します。
2023年4月度の有効求人倍率は、前月同様に1.32倍でした。この数字は前年同月比で0.08ポイント増加しています。また、パートタイム求人の倍率も全体と同様に1.32倍を保持しており、正社員の有効求人倍率は前月の1.02倍から1.03倍へと微増しました。
完全失業率もまた安定的な動きを見せています。2023年4月度の完全失業率は2.6%で、これは前月に比べて0.2ポイント減少し、前年同月と比較しても同水準を保っています。なお、年齢別の失業率では、15~24歳および35~44歳の範囲では前年同月比で低下が見られました。全体的な失業者数は190万人となり、前月から3万人減少した状態です。
新規求人数の動向を見ると、前年同月比で-0.9%と2年1ヶ月ぶりに微減となりました。しかし、特定の業種では成長が見られました。宿泊業、飲食サービス業が8.2%の増加、情報通信業が7.5%の増加、学術研究、専門・技術サービス業が3.3%の増加を示しました。一方、建設業は9.6%、製造業は9.3%、生活関連サービス業、娯楽業は1.3%と、前年同月比で伸び率が下回りました。
4月度の労働市場では、有効求人倍率と完全失業率が前月と同水準を保ち、全体的に安定した状況が続いています。新規求人数は全体的に微減となりましたが、宿泊業や飲食サービス業、情報通信業、学術研究、専門・技術サービス業といった特定の業種では成長が見られました。これらのデータを基に、労働市場の動向を見ると、一部の業種では求人が増えていることが分かります。逆に、建設業、製造業、生活関連サービス業、娯楽業といった分野では求人数が減少しています。労働市場の全体的なトレンドとしては、安定した状況が続いているといえるでしょう。今後の労働市場の動向に注目が集まります。