2022/04/06 ギグワークス株式会社
新型コロナウイルスによる影響でリモートワークが普及し、副業を始めるきっかけとなった人も多いのではないだろうか。今回ご紹介するのは、対象を「派遣スタッフ」に限定して、副業に関する意識調査を行った報告である。株式会社リクルートスタッフィングは、派遣スタッフ3,502名を対象に、副業に関する実態調査を行った。
リクルートスタッフィングの報告によると約3割の派遣スタッフが副業を経験していることがわったという。副業の開始時期について尋ねると、約47%がコロナ禍以降(2021年)に副業を始めていることが明らかとなった。派遣スタッフが行っている副業の業種についても調査を行っており、結果は「まったく関連のない職種・業務内容である」という回答が約8割だったようだ。
副業経験のある派遣スタッフへ「副業のメリット」についても調査を行っている。メリットとして多く挙げられたのは「収入の増加(69.2%)」、「新たな知識やスキルの獲得(19.7%)」、「日々の生活の充実感・満足度の向上(18.2%)」という結果だ。
逆に、副業のデメリットについての調査結果は、「休日が減って過労気味になっている(32.8%)」、「睡眠時間が減って寝不足になっている(23.1%)」となっている。労働時間の増加により、健康面への不安が大きいようだ。
副業未経験者へも調査を行っている。まず、副業に対する意識について調査を行い、「とてもしたい」、「まあしたい」との回答が全体で55.6%となった。年齢別に分析すると若年層ほど副業意向が高い。一方で、「あまりしたくない」、「まったくしたくない」という回答は男性40代で28.0%、女性40代で22.4%であった。続けて、副業を行わない理由についての調査結果が、「本業が忙しく、副業をする時間・余裕がない(27.0%)」、「副業をするために、何をしたらよいのかわからない(27.0)」であった。
多様な働き方を選べる昨今、収入増加やスキル獲得のために副業を希望する人、特に若年層での希望者が増えていくだろう。